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ウヨルとは?/ ディック

[ 1002] なめ犬のとことん韓国映画
[引用サイト]  http://mblog.excite.co.jp/user/nameinuuuu/entry/detail/?id=5036902

北朝鮮の食糧難解決のために工作員リー・チョルジン(ユ・オソン)は、韓国で開発されたスーパー豚遺伝子を入手する使命を受けて韓国に潜入した。東海岸に到着したチョルジンは、スパイ30年の経歴をもつオ先生(パク・イナン)に合うためにソウルへ向かう。タクシーに乗ったチョルジンは、乗り合いタクシーのために途中から3人が乗ってきた。その3人とタクシーの運転手はグルで、チョルジンのカバンを強奪した。拳銃や工作資金が入っていたカバンを盗まれたチョルジンは、なんとかオ先生に接触できた。任務遂行までオ先生の家に世話になるチョルジン、その家にはオ先生の妻ミョンソン(チョン・ヨンスク)、大学生の娘ファイ(パク・チニ)、高校生の息子ウヨル(シン・ハギュン)がいた。オ先生は南の生活にすっかり染まっており、子供たちの学費や生活費に困っている。果たして、チョルジンはスーパー豚遺伝子を入手する任務を遂行できるのかというお話。
本作が第二作目のチャン・ジン監督。出演者は、主人公の北朝鮮スパイのリー・チョルジンを演じるのはのユ・オソン、べテランスパイのオ先生をパク・イナン、オ先生の娘ファイをパク・チニ、オ先生の息子ウヨルをシン・ハギュンが演じる。タクシー強盗も四人は、チョン・ギュス、イ・ムンシク、イム・ウォニ、チョン・ジヒョンが演じる。
題名から南北分断のサスペンスやアクションを思い起こすかと思いきやブラックコメディである。北朝鮮でスパイとして厳しい訓練をしてきたチョルジンであるが、韓国に来てそうそうに四人組みタクシー強盗に襲われてすっからかんになるマヌケなスパイなのだ。ベテランスパイのオ先生に世話になり、先生の娘ファイはチョルジンに好意的であり、ウヨルはクールに接している。ジャンルはコメディであるが、チョルジンとファイのちょっとしたロマンスもあり、北朝鮮の食糧難という社会派ドラマも含んでいる。
チョルジンがファイに名前を聞かれて、「イ・チョルジン」と答えるシーンは笑ってしまった。これは、「李」というのは北朝鮮では「リー」と発音をし、韓国では「イ」と発音するからである。まだ南に潜入してあまり日が経っていないのに韓国風に名前を言い換えているからおもしろいのである。
何といっても四人組みタクシー強盗たちがおもしろい。チョルジンから奪ったカバンの拳銃をみて刑事に違いないと勘違いすることやヤクザともめてその拳銃で殺してしまったり、身元を隠すために髪型を変えてカツラをつけたり坊主にしたり分け目をかえたりしている。終いには刑事4人とエレベーター内で格闘したりとドタバタ劇を演じる。
チョルジンは、別の任務を依頼されて、暗殺したターゲットは、昔北朝鮮で一緒に訓練をした仲間であったといったシリアスなシーンもある。酔っ払ってタクシーに乗り、平壌まで行けと怒鳴る始末で、警察に保護され事情聴取されたときに自分が北朝鮮のスパイであることを告げても相手にしてもらえない。冗談と解釈されて警察は「じゃあ俺は金正日だ」、タクシーの運転手は「じゅあ俺は毛沢東だ」とバカにされる。平和ボケした韓国と深刻な北朝鮮の差が出ている。
ラストは、チョルジンが任務に成功し北朝鮮に戻る途中の喫茶店での出来事はなかなか見事な出来だ。北朝鮮の食糧危機を示す餓死しそうな子供の映像をテレビで放映して、ある事柄によってチョルジンの身に何かが起こるのである。笑いもあるが、現実を直視するようなシリアスなシーンで終盤をしめるのはすばらしい。

 

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